雑記ブログ。あと自論。名前はまだない。

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それぞれの人生、それぞれの”半世界”:映画『半世界』

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 三重県南伊勢町を舞台にした本作『半世界』。

 nakaticoは三重津市在住なので、溢れる地元愛で観にいきました。(^_^)/

 でも、せっかく三重県が舞台の映画なので、県内でもっと宣伝をすれば良いと思うのですが、残念ながら本作を上映しているのは伊勢市にある伊勢新富座のみなんですよね。なんか残念です。

 まあ、三重県は基本的にイオンシネマしかない映画後進県だから、この辺はある程度しょうがないかもしれないっスね。その分、新富座さんの存在は私にとっては貴重です。

 

 さて、本作についてあからじめ言っておきますが、あまりネタバレ情報を見ずに見た方が良いと思います。もちろん、私の解説&感想も鑑賞後に読むことをオススメします。

 

 ちゃんと注意しましたからね!

 

 

あらすじ

生まれ育った地元の山中の炭焼き窯で備長炭を作り、なんとなく父から受け継いだ仕事をやり過ごすだけの日々を送る炭火焼職人の紘。中学生時代の同級生・瑛介は仕事を辞め離婚をし地元に戻ってくる。突然の帰郷に瑛介は多くを語らないが、何か訳ありの事情を抱えている。紘には家庭もあり、反抗期真っ只中の息子・明もいるが、先行き不安定な仕事の事で頭がいっぱいで家の事はすべて妻の初乃に任せていた。紘はそんな家族に対する無関心な姿をもう一人の同級生・光彦に指摘されてしまう。さらに紘と光彦は次第に瑛介が地元を離れてから過ごした過酷な経験を知り、人生の半ばを迎えた男3人にとって旧友とのこの再会が、残りの人生をどう生きるか見つめなおすきっかけとなる。

半世界 - Wikipedia

 

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スタッフ

阪本順治(脚本・監督)

阪本 順治(さかもと じゅんじ、1958年10月1日[1] - )は、日本映画監督脚本家。『大鹿村騒動記』や『北のカナリアたち』などを手がけたことで知られている[2]

阪本順治 - Wikipedia

主な作品:

エルネスト~もう一人のゲバラ~ スペシャル・エディション [Blu-ray]

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団地 [Blu-ray]

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安川午朗(音楽)

安川 午朗(やすかわ ごろう、1965年8月9日 - )は、日本作曲家愛知県出身、長野県飯田市育ち[1]

安川午朗 - Wikipedia

主な作品:

「空飛ぶタイヤ」オリジナル・サウンドトラック

「空飛ぶタイヤ」オリジナル・サウンドトラック

 
映画「孤狼の血」オリジナル・サウンドトラック

映画「孤狼の血」オリジナル・サウンドトラック

 

 

キャスト

稲垣吾郎(高村紘)

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稲垣 吾郎(いながき ごろう、1973年12月8日 - )は、日本のマルチタレント(俳優歌手声優司会者)で、男性アイドルグループSMAPの全活動期(1988年 - 2016年)のメンバー東京都板橋区出身[4]堀越高等学校卒業[5]。株式会社CULEN所属。

SMAP時代から「吾郎ちゃん」の愛称で親しまれる[6]

稲垣吾郎 - Wikipedia

主な出演作:

長谷川博己(沖山瑛介)

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長谷川 博己(はせがわ ひろき、1977年3月7日 - )は、日本男性俳優愛称は「ハセヒロ」[2]東京都出身。ヒラタオフィス所属。

長谷川博己 - Wikipedia

主な出演作:

池脇千鶴(高村初乃)

池脇 千鶴(いけわき ちづる、1981年11月21日 - )は、日本女優である。愛称はちぃちゃん。大阪府出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー(旧・エス・エス・エム)所属。

池脇千鶴 - Wikipedia

 主な出演作:

はさみ hasami [DVD]

はさみ hasami [DVD]

 
音符と昆布 [Blu-ray]

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渋川清彦(岩井光彦)

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渋川 清彦(しぶかわ きよひこ、1974年7月2日[1] - )は、日本俳優、男性ファッションモデル。本名、田中 清彦(たなか きよひこ)[1]。旧芸名、KEE(キー)。群馬県渋川市出身。ディケイド所属。 

渋川清彦 - Wikipedia

 主な出演作:

神と人との間 [DVD]

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下衆の愛Blu-ray

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それぞれの人生、それぞれの”半世界”:解説&感想

 ※以降の記事の内容にはネタバレを含みますのでご注意ください

 

 予告やパンフレットだと、どこか牧歌的でノスタルジックは雰囲気を感じる本作ですが、実際に観るとひたすら無骨で泥臭い内容が続きます。

 特に最初の20分ぐらいはひたすらヘイトが溜まる場面を見せられますので、忍耐力が必要になりますね。それを越えると人間関係やそれぞれが抱えている問題の説明が終わって物語が動き出しますので、徐々に物語に引き込まれていくという寸法です。

 まあ、やっぱり予告やパンフレットの内容は全然違うんですけどね。(^_^;)

 

 あと、私が見たパンフレットだと三人の男を中心に物語が進むとか書いてありましたが、実際には稲垣吾郎が演じると、長谷川博己演じる瑛介の二人の中心に話が進みます。

 光彦(渋川清彦)は、そのことを気にしてか映画内で「俺たちの関係は二等辺三角形じゃなくて正三角形なんだ」的なことを言っていましたが、結果は最後の写真にも出てきたようにキレイな二等辺三角形だったという寸法です。

 なので今回は、紘と瑛介の二人のそれぞれの半世界について考えていきたいと思います。

 

瑛介の”半世界”

 人生80年なら、40歳はそのちょうど半分、折り返し地点ですね。

 瑛介が高校を卒業してすぐに自衛官になったのなら20年、それまでの人生の半分を自衛官として生きてきたワケですね。瑛介は赴任先の海外での体験により、深刻なトラウマを抱えて故郷の南伊勢町に帰ってきます。

 

 まあ、簡単にいえば挫折ですね。瑛介はキャリアも人生の目標も、家族も失ってしまします。

 

 そんな瑛介にとってキーアイテムになっているのが、高校卒業のときに山に埋めたタイムカプセルでした。

 このタイムカプセル、紘の物語に対してほとんど絡んでこないのも面白いですね。

 

 瑛介はこのタイムカプセルを、それまでの人生の結末としてタイムカプセルを探していたんですね。映画の中で、瑛介は自分の人生をどこか終わったものとして扱っています。別に死んだりするわけではないんですが、ただ目標もなく生きていくだけ。

 

 ですが、物語の最後にタイムカプセルを掘り出した時に光彦に言われた言葉によってようやく気がつきます。自分の人生がまだ終わっていない。まだ続くということを。

 

 まだ40歳、いやどれだけ生きたとしても、生きている限り人生が完成することはない。だとしたら、自分の世界もまた完成していないと言えるかもしれません。

 

紘の”半世界”

 さて、南伊勢町で炭を作って生活していた紘ですが、物語の終盤に心筋梗塞で死んでしまいます。

 これがこの映画を観ていて一番驚いた部分ですね。いや、単純に「死んだらダメだろう。」と、結末が安直なんじゃないのかとすら思いました。

 でも、映画を見終わって、落ち着いて改めて考えてみると、半世界というタイトルの意味を表現するにはやっぱり死ぬしかなかったんじゃないかと思います。

 というのもですね、人間の人生は死んでも終わりじゃないということを表現するためにはどうしても紘は死ぬしかなかったんだと思います。

 

 誰もが自分の世界を持っている。それは誰かと比べて優れているとか劣っているというものではありません。でも、自分の世界といってもやっぱり自分一人では完成しない。

 自分の中の半分は、自分自身の世界、でももう半分は周りの人間から影響を受けた世界。その二つが合わさって自分の世界であると表現したかったんですね。

 

 紘がしんだ後で、紘の妻の初乃は息子の明に、炭焼工房を続けるのか止めるのかは自分で考えろ言います。そこで明は炭焼工房を継ぐんですね。でも、ただ継ぐのではなく瑛介からならった護身術に触発されてボクシングを始めます。

 

 紘も瑛介も、もう町にはいませんが、明は紘と瑛介の世界の半分ずつを受け継いで、自分の世界にしている。

 

 ここまでもまた半世界のタイトルを表現されているんですね。