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アブラハムの旅路を振り返る:映画『家へ帰ろう』

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 久しぶりの更新になります。

 今回から最近観た映画についての紹介や解説や感想について記事にしていこうと思います。

 

 さて、初回となる今回紹介するのは、スペインアルゼンチンの合作、家に帰ろうです。

 アルゼンチンに住む足の悪いユダヤ人の仕立屋アブラハムは、家族から老人ホームに入れられそうになったところを家出をして、故郷であるポーランドの親友に70年ぶりに会いに行くという物語です。

 

 ただ、飛行機の便の都合で直接ポーランドに行くことができなかったアブラハムは、スペインまで飛行機で飛んで、そこから陸路でポーランドを目指すことになるのですが、その途中、ホロコーストユダヤ人を散々虐げたドイツをどうしても通らないといけないというのがこの物語のミソなワケですね。

 

 

 アブラハムの旅の順路は、

 

 ブエノスアイレス(アルゼンチン)

  ↓
 マドリッド(スペイン)

  ↓
 パリ(フランス)

  ↓

 ベルリン(ドイツ)

  ↓
 ワルシャワポーランド

  ↓
 ウッチ(ポーランド

 

 てな感じでした。

 空路でもブエノスアイレスからウッチに直接行けるみたいですが、便数が数日に1便しかないのか、マドリッドまで空路で、そこから鉄道、車を使うというルートでしたね。

 

空路:ブエノスアイレス(アルゼンチン) → ウッチ(ポーランド

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空路:ブエノスアイレス(アルゼンチン) → マドリッド(スペイン)

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鉄道:マドリッド(スペイン) → ワルシャワポーランド

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 車:ワルシャワポーランド) → ウッチ(ポーランド

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 ワルシャワの看護師ゴーシャは、アブラハムにウッチに連れてってくれと言われて「マジか…」という顔をしたので、そんなに遠いのだろうか?と思ったのですが、そこまでではないですね…(^_^;)

 

 ところで、スペインとアルゼンチンの合作という都合上、マドリッドから陸路というのはわかるのですが、本当にドイツを経由しないとポーランドに到達できないのか、気になったので調べてみました。

 一応、上の画像でもわかるように、ドイツ経由というのは最もベターな方法ではあるようです。ただ、地図を見た限りだとミラノ(イタリア)経由でも行けそうな気もします。

 

ということで調べてみると…

 

鉄道:マドリッド(スペイン) → ミラノ(イタリア)

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鉄道:ミラノ(イタリア) →  ワルシャワポーランド

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 ということで、スペイン→フランス→イタリア→オーストリアチェコポーランドと行けばドイツを回避できたみたいなので、アブラハムは事前のリサーチ不足だったみたいです…(^_^;)

 まあ、マドリッドの駅員さんも普通に「ポーランドに行きたい」と言われればドイツ経由でキップを切るでしょうし、ストーリー上の都合もあるので多少はね。( ̄∇ ̄)

 

 後、もう一つnakaticoが疑問に感じたのが、何でホロコースト被害者のユダヤ人がアルゼンチンに住んでいるのかですね。これについては劇中でも特に語られていません。ただ、これは日本人だからよく分からないというだけでヨーロッパ人やアルゼンチン人であればワリとポピュラーな歴史的理由なので、劇中ではあえて語らなかっただけかもしれません。

 ということで、こちらについてもネットで調べてみました。

 

 …んで、結果なのですが、特に歴史的な理由はありませんでした。

 公式HPに理由が書いてあったのですが、どうもパブロ・ソラルス監督の祖父が主人公のアブラハムと同じ境遇だったようで、パブロ・ソラルス監督の家では『ポーランド』は言葉にすることもタブーとなっていたようです。

 

uchi-kaero.ayapro.ne.jp

www.moviecollection.jp

news.yahoo.co.jp

 

 この映画はそんな監督の原体験からインスピレーションを得たそうで、なぜアルゼンチンに移民したのかは映画の内容としても、監督の関心としても大きなウェイトを占めていなかったということですかね?

 まあ、南米ではアルゼンチンがユダヤ系の人口が最も多く、特にブエノスアイレスにはユダヤ人街もあるみたいなので別に不自然な話ではないみたいですね。

 

www.fukyo.co.jp

 

 監督が自身のアイデンティティを確認するため、そして何より死んだ祖父ど、その祖父が生前憎んでいたポーランドやドイツとを、例え映画の中でだけでも和解させたかったのでしょうね。だからアブラハムは親切なドイツ人やポーランド人に助けられる必要があったし、親友とも無事再会して、アブラハムが最後に仕立てたスーツを渡す必要があったのだと思います。

 内容としては多少無茶を感じるようところもありましたが、監督がこの映画を制作した想いがわかると、また映画の見方が変わりますね。

 

 なんにせよ、良いハッピーエンドでした。(^^)

 

映画情報:

タイトル:家へ帰ろう(原題:El último traje)
製作国:スペイン、アルゼンチン合作
配給会社:彩プロ
公開:2017年
上映時間:93分
監督・脚本:パブロ・ソラルス
製作総指揮 :ハビエル・ロペス・ブランコ
音楽:フェデリコ・フシド
キャスト:ミゲル・アンヘル・ソラ
     アンヘラ・モリー
     オルガ・ボラズ
     ユリア・ベアホルト
     マルティン・ピロヤンスキー

 

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