雑記ブログ。あと自論。名前はまだない。

気がついたら論語を読んだ感想がメインのブログになってしまいました。そのうち何とかします。後、下らない小話的自作小説も書いていますのでお時間があれば是非!

論語 八佾第三5『子曰、夷狄之有君、不如諸夏之亡也 』

原文:

子曰、夷狄之有君、不如諸夏之亡也、

読下し文:

子の曰わく、夷狄の君あるは、諸夏の亡きに如かざるなり。

現代語訳:

先生はおっしゃいました。「夷狄の国にも君主がいて秩序のもとに国を治めています。それに比べて、戦で乱れた中国諸国の現状は本当に嘆かわしいことです。」

 

 夷狄というのは、中国周辺の異民族国家のことで、東西南北でそれぞれ「東夷」「西戎」「南蛮」「北狄」と呼び方が違います。総称して夷狄ということですね。

 中国には、自国を世界の中心だと考える「中華思想」という考え方があって、中国以外の国はすべて未開の国家だと考えられていたようです。当時の中国からみると、日本は「東夷」にということになりますね。

 

 この論語には異約がありまして、「君主のいる夷狄の国よりも、現在の戦乱の渦中にある中国諸国の方が優れている。」という読み方もあるそうです。

 でも、仁(慈愛)と礼(秩序)を重んじる孔子が、まさかそんなことを言うとはとても思えません。

 孔子は戦乱の中国を収め、礼によって整った国家をつくるという大志を抱いて、長い放浪の旅に出ます。この論語には、そんな孔子の現世を憂う心の声が現われているように感じます。

 

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