雑記ブログ。あと自論。名前はまだない。

しばらくは書きたいと思ったことを書いていきます。脈絡のないブログになると思いますが、よろしくお願いします。

民主制は誰のもの?:映画『誰がために憲法はある』

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 2019年6月現在、日本国憲法改憲の流れはもう既定路線と言っても過言ではないですね。

 ということで、私も改憲議論に向けて少しは勉強しておこうと思って観にいったのが今作誰がために憲法はあるです。

 

 ただこの映画はかなり特殊で、まずピン芸人の松元ヒロが日本国憲法を擬人化させた一人芝居憲法くんと、広島、長崎への原爆投下の記録を後世に朗読劇で伝えようとする団体、夏の会という本来全く関わりのない二つの活動を無理矢理つなぎ合わせた奇形種ともいえる作品です。

 

 憲法くんは絵本にもなっているので興味のある方はこちら↓からどうぞ(^^)

憲法くん

憲法くん

 

 

 後は動画とかもあります。↓のは絵本が発売された時の宣伝用の動画みたいです。他はYouTubeで自力で探してください。( ̄∇ ̄)

www.youtube.com

 夏の会は、今年の8月24日の埼玉県深谷市の公演を最後に、34年の活動に幕を下ろすそうです。

www.sankei.com

 上の記事では女優の方々の体力面の問題だと書いていますが、最近は戦争の記録への関心が薄くなってきていることも終了の要因だと映画では語っていました。

 戦争の記録を後世に伝えるために活動してきたハズなのに、時代が下る程関心が薄れるというのも、なんだかもの悲しい話ですね。

 

 さて、少し調べてもらえばわかると思いますが、この二つの活動には何の繋がりもありません。

 では何でこんな映画が誕生したのかは本作の監督である井上淳一氏の舞台挨拶の中でで語られています。

 

www.youtube.com

 正直言って、舞台挨拶の動画を観ないと映画の内容がわからないというのは、ドキュメンタリー映画としては反則ギリギリの行為ですが、だからこそ、この映画の抱えるある種の難しさを感じさせます。

 そしてそれはそのまま日本という国の政治の難しさを現わしているようにも感じます。

 

 日本ではやもすると忘れられているようにも感じるのですが、民主制というのはそもそも政治体制のことです。

 日本国憲法で謳われている自由と平等は、もちろん日本という国家の政治制度における大原則ではありますが、憲法に書いてあるからと言って、全ての日本国民に国家の制度としてそのまま自由と平等が保障されているというワケではありません。

 それ以外での自由と平等については、個人の宗教思想、主義信条によるものなので、ここでは深くは言及しません。

 

 キリストも言っていましたね。カエサルのものはカエサルに 神のものは神にということです。

 

 今回の記事であえて民主主義という言葉を使わないのも同じ理由ですね。民主主義はあくまで個人の主義信条の範囲内のものです。

 まあ、とどのつまり民主制とは、国民の自由と平等が可能な限り最大になることを本来的な目的とした政治制度であるといえます。

 あえて言い換えるなら「私たちは我々の国家が可能な限り自由と平等が叶う国家であるように頑張ります」といったところでしょうか?(^^ゞ

 勿論、ここでいう私たちとは政治家のことではありません。私たち全ての日本国民のことです。

 つまり民主制とは私たち全ての日本国民で達成しなければならない目標となるワケです。

 なので勿論、民主制の国家に属する人間は、政治的な関心を高く持つことを要求されます。

 そうでなければ我々の自由と平等に基づいた民意が国政に正しく反映されません。

 ちなみにここで言う民意が国政に正しく反映されるとは、自分の主義主張がそのまま国政に実行されるということではありません。なぜなら、元々政治とはそもそも妥協の産物であるからです。

 色々な主義主張を聞いた上で最も良い解決方法を模索するのが民主制。ただ人口が多くなると全ての人間の主義主張を聞くことはできないので投票によって選出された国民の代表者によってそれを行うのが議会民主制となるわけです。

 

 勿論、正当な選挙の元で選出された国家の代表者による議会にも関わらず、民意が正しく反映されないことがあります。そのような場合の対抗策として、国民には集会とデモの権利が保障されています。

 

 さて、ここまで民主制と議会民主制の原則について簡単に説明してきたわけですが、じゃあどこに、日本の政治の難しさがあるのかというと、どうも日本人というのは公の場で政治の話をすることがタブー視されているですね。

 集会やデモは勿論のこと、政治的な立場を表明することすらはばかられるというのが日本での議会民主制の立ち位置です。

 これは議会民主制の在り方として喜ばしいことではありません。民主制の国民には自国の政治に対して高い関心が求められるからです。なぜかというと、国民が政治に対して無関心になると、政治家はポピュリズムに走り、選挙は人気取りの場となってしまいます。

 そうならないように国民は普段から政治に関心を持ち、議会を監視する必要があるのですが、どうにも日本にはそういった習慣も風習もない。

 まあ、日本に限らず議会民主制を採用している国では往々にして起こる問題なんですけどね。

 

 とはいえ、他の国がどうであれ日本という国にまだ民主制という制度が完全には根付いていないんでしょうね。

 日本が議会民主制の国になってからまだ150年ちょっと。それまでは朝廷や幕府が政治を行っており、庶民が政治に参加することはなかった。そして政治を担う者達も國や国家をよく治めることが美徳とされた時代が長く続いたという日本ならではの弊害なんでしょう。

 

 お国柄といってしまえばそれまでなんでしょうが、この改憲議論が日本人が自国の政治制度への理解を深める機会になれば良いですね。

 

 一応、自民党改憲草案のリンクを張っておきますので、もしご興味があれば下からリンク先に飛んでください。

 

constitution.jimin.jp

 まあでも、この記事でも私自身の政治的立場を一切口に出していないんだから、私も十二分に日本人ですね。(^ω^;)

 

映画情報:

タイトル:誰がために憲法はある
製作国:日本
配給会社:太秦
公開:2019年
上映時間:69分
監督:井上淳一
製作:馬奈木厳太郎
プロデューサー:片嶋一貴
撮影:蔦井孝洋
キャスト:渡辺美佐子
     高田敏江
     寺田路恵
     大原ますみ
     岩本多代 

映画『誰がために憲法はある』公式サイト

 

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この道は、ペンギン・ハイウェイだ:映画『ペンギン・ハイウェイ』

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  どこからともなく街に現れたペンギンたち。森を抜けた先の草原に浮遊する謎の液状球体、通称<海>

 とある地方都市に突如降りかかった謎の現象に、チェスの師匠である歯科衛生士のお姉さんと、そのお姉さんのおっぱいのことが気になる研究者気質の少年、アオヤマ君が挑む、森見登美彦の同名小説を映画化したしたのが本作のペンギン・ハイウェイです。

 

penguin-highway.com

 

 まず、この映画を観るに当たって注意しなければいけない点があります。

 この映画は、アイヤマ君を主人公としたジュブナイルだということです。

 

 実をいうとnakaticoはテレビのCMの印象だけで予備知識ゼロで観たので、この映画がどんな内容の映画なのかよく分らないまま見続け、そして気がついたら映画が終わっていました。(^ω^;)

 

 まず、映画の中で、この映画の謎はすべて語られていません。

 例えばお姉さんは結局何者であったのかとか、なぜお姉さんがペンギンを生み出せるのか、結局<海>の正体が何なのか、どうしてあの草原にあったのかなど、この物語の謎の根幹に当たる部分に関して明確な回答が出るどころか、焦点すら当たらなかったように思えます。

 …いや、ひょっとしたらその答えが映画の中にあったのかもしれませんが、家の居間でながら観していたnakaticoには全く気がつきませんでした。

 まあ、どちらにしても謎の根幹には一切触れられずに、それらが引き起こす事象や関係性だけに焦点が当てられたといった感じですかね?

 言い換えるなら、因果関係には全く手を付けず、その相関関係だけに終始したといったところでしょうか。

 

 そして結局、物語の謎の因果関係についてはアオヤマ君に「わからない」と言わせることで全部済ませてしまったという印象を受けます。

 

 なので一見したところは、わからないことを、わからないと言うだけで終わらせた作品というのが率直な印象でした。

 まあ、一見しかしてないんですけどね…(^^ゞ

 

 さて、内容はそんな感じなので、例えばこの映画をSFミステリーのような感覚で観るとあまりの煮え切らなさに面食らうことになります。

 ただ、この映画をジュブナイルとして観た時、また別の味わいがこの映画には生まれてきます。

 この辺が、この映画の評価を分ける大きな要因になりそうですね。

 

 とりあえず、この記事なんかを映画を観る前に読んでおくと、映画を観る目がグッと作品よりになるのでオススメです。(^^)

 

www.fashion-press.net

 

 この映画、この物語を一人の少年の目線、視野で観る。

 アオヤマ君がいくら生意気で大人びていても、そこはやはり普通の子供。行動範囲は限られていますし、人生経験の差からどうしても大人に比べて視野が狭いです。

 この街で起こった事件は、そんなアオヤマ君の行動範囲のギリギリ内側で起こっています。だからアオヤマ君は事件の相関関係を解くことができたワケです。

 例えば<海>の影響範囲がもっと広くて、事件の謎を解くピースが隣接する他の市町村にまたがって点在していたら、アオヤマ君は事件の謎を解くことができなかったでしょう。

 それに、視野が狭いというのも何も悪いことばかりじゃありません。

 視野が狭いからこそ、その狭い視野の中で深く物事を一つ一つ洞察できたのだろうと思います。

 ただ、それでも根本的な謎は残ります。<海>の正体やお姉さんがどこから来たのかも結局謎のままでした。

 

 てかコレ、細かい設定とかあるんですかね?(^_^;)

 

 まあでも、わからないのもそれはそれで良いのだと思います。

 その理由もまた、アオヤマ君が少年で、この物語がジュブナイルだからです。

 

 アオヤマ君の世界はまだまだ狭い。その外側にはまだ大きな世界が広がっている。

 アオヤマ君はわからないというということを通して、世界の大きさを知り、成長することができた。

 少年が世界の広さを知って少し大人になる。大人になっていくというのはこういうことなんだ。そんなことを感じさせてくれる映画でした。

 

映画情報:

タイトル:ペンギン・ハイウェイ
製作国:日本
配給会社:東宝映像事業部
公開:2018年
上映時間:119分
監督:石田祐康
脚本:上田誠ヨーロッパ企画
キャラクターデザイン:新井陽次郎
音楽:阿部海太郎
製作:スタジオコロリド
   「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
キャスト:北香那
     蒼井優
     釘宮理恵
     潘めぐみ
     福井美樹

映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイト

 

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映画で見つめる世界のいま:2019年5月23日放送

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 この1か月ぐらい遊戯王のソシャゲにハマって更新止まっていました。(^_^;)

 今日から定期的に更新していこうと思っていますので改めて宜しくお願いします。

 

 さて、5月は犯罪から見える社会をテーマでした。

 紹介されたのは以下の2本。

 

 

www6.nhk.or.jp

 

マルリナの明日

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映画『マルリナの明日』公式サイト|2019年5月18日(土)〜ユーロスペースにてロードショー

 

あらすじ:

夫と子どもを亡くし、荒野の一軒家で暮らす天涯孤独のマルリナ。突然、彼女のすべてを奪おうとする7人の強盗団に襲われた。暴行を受けながらも、次々と強盗団を倒し、首領マルクスの首を刎ねて窮地から脱出。自らの正当防衛を証明するため、たった一人で、警察署へと向かう。だが、強盗団の残党達はマルクスの復讐を誓って、彼女の跡を追い始めていた…。

映画『マルリナの明日』公式サイト|2019年5月18日(土)〜ユーロスペースにてロードショー

 

www.youtube.com

 

監督:モーリー・スリヤ

1980年、ジャカルタ生まれ。08年、長編デビュー作の『フィクション。』が、インドネシア映画祭で最優秀作品賞をはじめ4つの賞に輝く。2作目の『愛を語るときに、語らないこと』(13)では、インドネシア映画として初めてサンダンス映画祭に出品され話題となった。3作目となる本作は第70回カンヌ映画祭監督週間で上映され、第18回東京フィルメックス最優秀賞をはじめ国内外で数々の賞を受賞。インドネシアの若手女性監督として、世界中の注目を集めている。

映画『マルリナの明日』公式サイト|2019年5月18日(土)〜ユーロスペースにてロードショー

 

誰もがそれを知っている

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映画「誰もがそれを知っている」公式サイト 2019年6/1公開

 

あらすじ:

アルゼンチンに暮らすラウラ(P・クルス)が、妹の結婚式のため故郷スペインに帰省しワイン業を営む幼なじみのパコ(J・バルデム)や家族との再会を果たす。しかしその喜びもつかの間、結婚式の後に催されたパーティーのさなか、ラウラの娘イレーネが失踪。まもなく何者かから巨額の身代金を要求するメッセージが届き、ラウラは絶望のどん底に突き落とされる。パコは時間稼ぎに奔走し、ラウラの夫(R・ダリン)もアルゼンチンから駆けつけるが、疑心暗鬼に陥った家族の内に長年隠されていた秘密が露わになっていく…。

映画「誰もがそれを知っている」公式サイト 2019年6/1公開

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

監督・脚本:アスガー・ファルハディ
1972年、イラン出身。2009年、長篇第4作となる『彼女が消えた浜辺』でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞。続く『別離』(11)では、アカデミー賞®外国語映画賞を獲得するとともに、世界各国で70以上の賞を総なめにした。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に初選出された『ある過去の行方』(13)では、主演のベレニス・ベジョに女優賞をもたらし、2016年に発表した『セールスマン』はカンヌ国際映画祭脚本賞、男優賞を受賞。そして自身2度目となるアカデミー賞®︎外国語映画賞に輝いた。

映画「誰もがそれを知っている」公式サイト 2019年6/1公開

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 次回は6月27日(木)です。次回こそはその日のうちに更新したいと思います。(^^)

映画で見つめる世界のいま:2019年4月25日放送

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 更新遅くなりました。(^^ゞ

 今回は、貧しさの中で生きる人というテーマで2本の作品が紹介されました。

 

 

www6.nhk.or.jp

 

荒野にて

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映画『荒野にて』公式サイト

 

あらすじ:

チャーリーは長らく父親のレイと2人だけで暮らしていたが、父親が病に倒れてしまったため、彼は自活しなければならなくなった。職探しの末に、チャーリーはリーン・オン・ピートという名前の引退した競走馬の世話係を務めることになった。厩舎のオーナーであるデルと騎手のボニーとの交流によって、チャーリーは孤独感を癒やすことができた。チャーリーはウマとの絆を深めていったが、程なくしてウマが屠殺されることになった。何としてでも屠殺を回避したいチャーリーはウマの居場所を捜すための旅に出た。フロンティアは青年と老馬が旅するには余りにも過酷な環境であったが、チャーリーは決して希望を捨てることがなかった。

荒野にて - Wikipedia

 

www.youtube.com

 

監督・脚本:アンドリュー・ヘイ

 1973年3月7日、イギリス生まれ。
ハリウッドで『グラディエーター』(00)や『ブラックホーク・ダウン』(01)の編集補佐を務めたのち、09年に『Greek Pete』で長編映画監督デビューを果たす。監督2作目の『ウィークエンド』(11)ではサウス・バイ・サウスウエスト映画祭の新進映像部門にて観客賞を受賞。その他、イブニング・スタンダード・英国映画賞の最優秀脚本賞、ゲント国際映画祭作品賞など多数の映画賞を受賞。そして15年にシャーロット・ランプリングトム・コートネイを迎えた『さざなみ』が、第65回ベルリン国際映画祭にてコンペティション部門に選出され、銀熊賞のダブル受賞(最優秀女優賞、最優秀男優賞)に輝く。シャーロット・ランプリングは全米批評家協会賞にて主演女優賞を受賞。第88回アカデミー賞®では主演女優賞にノミネートされるなど映画賞を席巻。本作は国内外問わず高い評価を獲得し、アンドリュー・ヘイの名を世界中に知らしめた。また映画以外にもHBOのテレビシリーズ「Looking/ルッキング」(14-15)でエグゼクティブ・プロデューサーを務め、一部脚本・監督を担当する等活動の幅を広げている。

映画『荒野にて』公式サイト

さざなみ(字幕版)

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さざなみ [DVD]

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幸福なラザロ

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映画『幸福なラザロ』公式サイト|2019年4月19日(金)Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開

 

あらすじ:

実際に起きた詐欺事件から着想された
寓話的ミステリー。
ラザロの無垢なる魂がもたらす
圧倒的な幸福感に満たされる――。

時は20世紀後半。イタリアの小さな村で純朴なラザロと村人たちは、小作制度の廃止を隠蔽する侯爵夫人に騙され、社会と隔絶した生活を強いられていた。ところが夫人の息子タンクレディが起こした誘拐騒ぎをきっかけに、村人たちは初めて外の世界へ出て行くことになる。だが、ラザロにある事件が起き・・・。
フェリーニヴィスコンティパゾリーニ、イタリア映画史に燦然と輝く巨匠たちの遺伝子を受け継ぐロルヴァケル監督は、本作で時空を超えた壮大なドラマを生み出し、新しい地平を切り開いた。

『幸福なラザロ』は、1980年代初頭にイタリアで実際にあった詐欺事件を知った監督の驚きから生まれた。人間が享受してきた文明はそのスピードを加速させ、人間を疲弊させ、世界を荒廃させた。富める者はさらに富み、持たざる者はさらに失う現代に、世界をありのままに見つめるラザロの汚れなき瞳はあまりにも衝撃的だ。その無垢なる魂は観る者を浄化し、かつて味わったことのない幸福感を与えてくれるだろう。そして思いもよらぬ展開を経て迎えるクライマックスは、私たちに忘れがたき至福の映画体験をもたらすはずだ。

映画『幸福なラザロ』公式サイト|2019年4月19日(金)Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開

 

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監督:アリーチェ・ロルバケル

夏をゆく人々(字幕版)

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夏をゆく人々 [DVD]

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 次回は5月23日(木)です。

 今年度から木曜日に引っ越しになったようですね。今月はなるべく早く更新するようにしたいです。

ストリート、それはアート:映画『バスキア、10代最後のとき』

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 1970年代のニューヨーク。

 聳え立つ世界一の摩天楼。世界中からビジネスとアートの才能が集まる。誰もが知っている世界一の国際都市だ。

 

 だが、そんな華やかな世界の下にも広大なアンダーグラウンドが広がっていた。

 

 ダウンタウン。ニューヨークに広がるもうひとつのアートシーン。

 そこは社会に埋もれた才能が、スポットライトと称賛を求めて必死にもがいていた。

 

 彼らは、持てる技術と野心をスプレー缶にのせて、グラフティとして電車に書き殴る。もちろん誰の許可も得ていない。歴とした犯罪だ。

 

 それでも彼らは、昼間に待ちを行き交う電車の中に自分のグラフディを見つけるとほくそ笑み、こう呟くわけだ。「あれは自分の電車だ」と。

 

 彼らの魂の叫び。彼らのサウンドバイトだ。

 

 まるで、80年代のハリウッド映画さながらの世界が当時のニューヨークには存在していた。

 …いや、そんな危険で魅惑的な雰囲気に当時の映画人は魅力を感じてそれをなんとかフィルムの中に再現しようとしたのだろう。

 

 だが、そんなアウトローな彼らの中でもバスキアはさらに異質な存在だった。

 

 バスキアは、他のダウンタウンのアーティストのように電車にグラフティを描くことはなかった。

 バスキアがグラフティを描いたのはなんの変哲も無いダウンタウンのビルの壁だ。

 電車にグラフティを描けば、その絵は線路沿いに街を廻ることになる。街の人々にそれがどう映るのかは別にしても、生活の中でイヤでも彼らの作品は目に入ってくるわけだ。

 しかし、壁に描けばそう言うわけにはいかない。絵は、鑑賞者に自ら会いに行くことはない。それでも、バスキアのグラフティは瞬く間に有名になった。

 

 そのグラフティはまさに芸術作品そのものだったからだ。


 …ということで、今回はあらすじ風にしてみました。(^^)
 今日で平成も終わりですね。最近車の改造が愉しすぎて全然更新できていませんでしたが、令和になったらもう少し更新頻度を上げていきたいと思います。

 

映画情報:

タイトル:バスキア、10代最後のとき(原題:Boom for Real: The Late Teenage Years of Jean-Michel Basquiat)
製作国:アメリ
配給会社:セテラ・インターナショナル
公開:2017年
上映時間:79分
監督:サラ・ドライバー
製作:レイチェル・デンギズ
   サラ・ドライバー
製作総指揮:クリストス・V・コンスタンタコプーロス
      ジャン・ラバディ
キャスト:ジャン=ミシェル・バスキア
     アレクシス・アドラー
     ファブ・5・フレディ
     ジム・ジャームッシュ
     ケニー・シャーフ

映画『バスキア、10代最後のとき』オフィシャルサイト

 

www.youtube.com

世界よ!これがボリウッド映画だ!:映画『バーフバリ 伝説誕生』

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 いつもはその時その時で面白そうな映画を観にいっているだけのnakaticoですが、最近インド映画は私の中でも別格で、インドで「大人気!」「大ヒット!」「大人気」と言われると「観たい!(>_<)」ってなりますね。

 初めて観たインド映画はPKだったと思いますが、PKは伏線をキレイに回収していく完璧なストーリー構成に感動してしまった。

 そのPKをバーフバリは興行収入で超えたというのだから「これはPKよりも面白いに違いない!(>_<)」という単純な思考回路ですね。

 ちなみに、バジュランギおじさんと、小さな迷子は見損ねましたんで、またレンタルが始まったら観たいと思います。

 

 さて、バーフバリを観た感想なのですが、インドのファンタジー映画ということでまあハッキリ言って最初は取っ付き難いです。( ̄∇ ̄)

 というか物語の主人公であるシヴドゥ(マヘンドラ・バーフバリ)の行動原理が良くわからなくてかなり戸惑います。(^_^;)

 

 まず、シヴドゥは村長の息子という立場なのですが、いつも雲の上まで続いている滝の上を見上げて、「あの先には何があるんだろう? 行ってみたいな」と言っていつも上の空。母親にいつも止められながらも、滝を登ろうとして、そしていつも失敗します。

 ですがある日、滝上から落ちてきた木彫りの仮面の持ち主が女性であることを知り、その女性に会いたい一心で滝をよじ登ってしまいます。

 そして滝を登ってすぐにその女性(アヴァンティカ)と巡り会うわけですが、アヴァンティカは重装備の悪漢共に追われています。

 そして、仲間達とともに悪漢共を返り討ちにします。

 

 ってアレ? ここって雲の上だよね…?(^ω^;)

 

 どうやら雲の上に広がる大地にも人々が住んでいて、王国(マヒシュマティ王国)もあり、しかもその王様(バラーラデーヴァ)は圧政を敷いていて、アヴァンティカはその圧政に抵抗するレジスタンスのようです。

 

 というか、シヴドゥの村は滝つぼにある世間とは隔絶された辺境のド田舎の村ということだったみたいです。

 

 そして何やかんやあってシヴドゥは王都に幽閉されているデーヴァセーナ王妃を救出に行き、そしてすったもんだの挙句、王様の息子であるバドラ王子を殺します。

 王子を殺されて逆上する王国最強の奴隷剣士カッタッパでしたが、シヴドゥの顔を見た途端、戦意を喪失してその場に跪き、「バーフバリ!」と叫びます。

 

 とここまでが前半。ここからカッタッパの語る先代国王でシヴドゥの本当の父親であるアマレンドラ・バーフバリの王子時代、若き日の物語になるのですが、しばらくして何か違和感を感じるわけです。

 

「アレ? この物語って、もしかして親父の方が主人公なんじゃないか?」

 

 ひょっとして前半1時間40分のシヴドゥの話は前座で、原題である本当のビギニングっていうのはここから始まるって寸法ですか?

 そして、映画自体もアマレンドラ・バーフバリが主人公になった途端、どんどん物語は盛り上がっていきます。特に隣国の蛮族カーラケーヤとの戦争のシーンは圧巻で、とても現代の日本映画では再現できないような映像が見られます。

 これは本当にスゴイので、今までインド映画なんて観たことないという方にも、食わず嫌いせずに是非とも一度見てもらいたいです!

 

 さて、このバーフバリ2部構成なので、後編に当たる続編も制作されすでに公開されています。

 

baahubali-movie.com

 第2部はさらにお金が掛かっているらしいのでこちらも必見ですね。(^^)

 

 さらにバーフバリは映画だけではなく、アニメも制作されています。しかも、現在PrimeVideoで視聴可能です。

 

Episode 01

Episode 01

 

 

 2019年4月13日現在、プライム会員であれば無料(?)で視聴可能なので、もしこの記事を読んで興味を持たれた方がいらっしゃれば、まずアニメから入ってみるのもありかもしれませんね。フラッシュアニメのような佇まいで、日本のアニメになれていると最初戸惑いますが、別になんてことはないです。すぐに慣れて愉しめます。( ̄∇ ̄)

 

 あと、今回から記事の構成を変えました。前に書いた記事も今回の構成に直したいと思います。

 やっぱり、感想が上と下に分割されてたんで書きづらかったんですよね。

 まあ、また構成を変えるかもですが、しばらくはこの構成で行きたいと思います。

 

映画情報

タイトル:バーフバリ 伝説誕生(原題:Baahubali: The Beginning)
製作国:インド
製作会社:アルカ・メディア・ワークス
公開:2015年7月10年(インド)
監督・脚本:S・S・ラージャマウリ
音楽 :M・M・キーラヴァーニ
出演者:プラバース
    ラーナー・ダッグバーティ
    アヌシュカ・シェッティ
    タマンナー

映画『バーフバリ 伝説誕生』公式サイト

 

www.youtube.com

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映画で見つめる世界のいま:2019年3月22日放送

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 今日はキャッチ!世界のトップニュースの月1回コーナー、映画で見つめる世界のいまの放送日でした。

 今月はイラク戦争にまつわる映画ということで、記者たち~衝撃と畏怖の真実~が紹介されました。

 今月はロブ・ライナー監督のインタビューありの特別編で、一本のみの紹介でしたので、簡単にまとめて紹介していきます。

 

記者たち~衝撃と畏怖の真実~

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映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』公式サイト

 

あらすじ:

2002年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は「大量破壊兵器保持」を理由に、イラク侵攻に踏み切ろうとしていた。新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコットロブ・ライナー)は部下のジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)、ウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)、そして元従軍記者でジャーナリストのジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)に取材を指示、しかし破壊兵器の証拠は見つからず、やがて政府の捏造、情報操作である事を突き止めた。真実を伝えるために批判記事を世に送り出していく4人だが、NYタイムズ、ワシントン・ポストなどの大手新聞社は政府の方針を追認、ナイト・リッダーはかつてないほど愛国心が高まった世間の潮流の中で孤立していく。それでも記者たちは大儀なき戦争を止めようと、米兵、イラク市民、家族や恋人の命を危険にさらす政府の嘘を暴こうと奮闘する…

映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』公式サイト

 

www.youtube.com

 

監督:ロブ・ライナー

ロブ・ライナー(Robert "Rob" Reiner、1947年3月6日 - )は、アメリカ合衆国の映画監督・俳優・脚本家・映画プロデューサー。

ロブ・ライナー - Wikipedia

最高の人生の見つけ方 [Blu-ray]

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脚本:ジョーイ・ハートストーン

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 次回は4月25日(木)です。4月は金曜日放送ではないのでお間違えなく。( ̄∇ ̄)